赤井川村 土木川


≪赤井川の黒曜石が埋まっている 地層≫

 

 偶然ですが、黒曜石が埋まっている地層を発見しました。この地層に含まれる黒曜石は、手のこぶし大の大きさから、こぶし二つ程度の大きさのものが確認できました。

 

 ここの黒曜石の第一印象は、「とても新鮮な黒曜石だ!」というのが不思議な程とても強く感じました。

 

 ここの黒曜石をよく観察しますと、水や風の浸食の跡が肉眼では確認できませんでした。特にこの地層を掘り起こしてはいないので、地表で確認できる岩石に限られましたが、素人考えを膨らますと多分、もともとあった黒曜石の岩盤を火山噴火で吹き飛ばした岩石ではないか?また、噴火の力はそれほど強くなく、火口より飛ばした岩石の距離はかなり短かったように思われます。他の黒曜石の露頭や、山々に散らばった黒曜石を見てみなければわかりませんが、私がこの地をまわった範囲での観察結果では、この地付近のいくつかの火口より黒曜石が噴出していると思われます。また同時に噴出時期の地表環境も、その都度違ったように思われます。多分、この地は海の底にあった時期があります。海底火山で噴出した黒曜石、この地が何らかの理由で隆起し風化の影響をうけたもの、水の流れで丸くなったものなどの黒曜石もありました。

 面白いことに、噴煙とともに火山灰などと一緒に飛ばされたような黒曜石もたくさんあり、中には黒曜石の溶岩状態で飛んできたと考えられるような、ガス抜けの黒曜石もありました。

 この文章の内容は、あくまで確認した標本から想像したものであり、実証を伴う話ではありません。さらに、あくまで岩石の素人の考えです・・・が、大きくは間違っていない自信はあります。岩石の素人の皆さん おおいに夢を膨らませてはいかがでしょうか。

 科学の発展はまずは素人的な発想の広がりがとても重要です。固着した考えからは新たな事実を発見する知力が生まれません。

 

 頑張れ!未来のこどもたち。未来の大科学者たち。

 

 

角ばった表情を見せる黒曜石
角ばった表情を見せる黒曜石

 上の写真の地層の中にあった黒曜石。この地層には15㎝から20㎝程度の大きさの黒曜石が見られる。

    

  

  

黒曜石

 この標本も地層の中にあった岩石です。層がよくわかる黒曜石です。磨くと、とてもキレイな縞模様が現れると思います。




 この標本も同じく地層にあったものです。マットな部分と、光沢のある部分が自然に出来たものです。

 

 

 

 上の地層の近くの川の中で見つけたものです。地層の中の黒曜石とは異なる表情を見せています。




 上の標本写真の裏側部分になります。岩石表面が長年の水の流れを受けていたのでしょうか、反対面の荒さは少なく若干丸みを帯びております。採取地は小さな川の流れでしたが、何年経過するとこの様な表情を見せるのか、興味深いところです。

 この採取地より標高が低い地点の標本は、一様にこの斜面の標本より小さな黒曜石でした。素人の考えですが、黒曜石が地上に噴出した火口が、ここから近いようです。




  上の写真は、川の中の採取品です。




 川の付近で見られる黒曜石です。石の大きさは5㎝くらいの大きさが主です。




 ガス抜けのような跡がみられる黒曜石です。




黒曜石リンク