≪はじめまして石の散歩道です!≫

 山を歩いても、河原でも、海岸にも石があります。この石たちは、岩石と呼ばれたり、時には鉱物と呼ばれたりもします。中には、宝石と言われる事も。宝石と呼ばれると身近に感じる人もいれば、岩石や鉱物などに興味がある人は、逆に興味が遠のくことも多いですね。

 これは、学問的な方向性の特徴の決定にも言える事なのですが、それは岩石や鉱物の「何に」興味の主体があるのかで、表現方法や岩石にアプローチする目的やゴールが違ってきます。

 私は、岩石の分類の仕方にその特徴が表れているとも言えます。結果としては、例え岩石の専門家と呼ばれる人たちでさえ、化学的な成分分析をしなければ、肉眼では岩石名を殆ど判別や識別が出来ないと言う、他の学問では考えられない事がまかりとおっていますが、その問題性に於ける本質的な欠点に気付く方はいないようです。

 結果的には、学問のすそ野が狭まり、学問の発展や進化のチャンスを妨げてしまう傾向を招きます。

 

 

 

 

 最近は、レアアースとかレアメタル等と聞く機会も多いようですが、実際の岩石をイメージできる方は、ごくごく限られた人になりますね。

 実は、昔はレアアースなどにとても詳しい学者さんも多かったようですが、その知識を受け継いでいる方がとても少ないと聞いたことが有ります。

 地学を学んでいない我々が、北海道の地質図などを調べても、あたかも古文書を見る感覚があります。学問の派手な部分だけを見ていても見落としますが、こんな所にも学問の衰退の影が見え隠れしています。

 この分野は広く表現すると「地学」の分野でしょうか、それとも「化学」の分野にでもなるのでしょうか。いずれにしても、身近にある石について知る機会は意外と無いものです。

 

 そうです。宝石店以外では、名前すら知る機会も少ないようですね。最近は、公共の場所での岩石の紹介が、多少はあるようですが、その実態は現実の社会の常識からは、脱線しているかのようにすら感じる、とてもお粗末な状態です。

 その中でも面白かった事を紹介しますと、ある博物館を訪問して驚いたのですが、とても不思議な事に、石のコーナーは撮影禁止になっていたのですね。いったい、彼らは何を隠したかったのでしょうか?  むろん、職員に尋ねてみましたが、その職員も何も知らなかったようです。ただ「上の指示」だそうです。ここは、何時代なのだろうか、もしかして、タイムスリップが起きたのでしょうか?  でも、このような施設では、「学問や科学」と言う゛神輿”で何でもまかり通るのでしょうかね。実は、この様な事はジオパークなどに有る施設などでも強く感じま。ただ単に、税金の無駄使いであると言っても過言ではありません。そう、一般人から見ると工夫の痕跡が感じられません。

 

 

 

 岩石や鉱物や化石などの採取ポイントは、荒らされる一方だと耳にします。しかし、単純な「採取禁止措置」だけに頼る考えには、賛成しかねます。

 その考えは、問題の本質がずれているからです。例えば公共の施設などでは、岩石に触れる事もままならず、遠くガラス越しで見る事しかできないのが現状でしょう。ジオパークどうのこうのと「難解な能書きを幾ら示しても、名前さえ掲示せずに展示してある岩石が多数」などといった実態では、不親切と申しますか、何を考えているのか分かりません。

誰に、どの様な具体的目的で見せ、表現していくのかが問われるのは言うまでも無い事でしょう。この思考を無くしては、少なくとも税金を使う必要性は見つけにくいように思います。

 私たちも、岩石の学習の為の最初の行動で、建物が立派なジオパークや博物館なども利用してみましたが、あまり公共性(学習のプラス)を感じる事は出来ませんでした。何と申しますか、一過性の観光客目当ての政策が見え隠れしているようで、とても残念に感じました。

 

 先ほども述べたような、展示岩石の写真撮影が禁止されている博物館とも出会いましたが、そこは、ある意味ではまだましな博物館です。あまりにお粗末で、逆に文章では表現しがたい所すらあります。

 どこまで記載しても足りないのですが、恐らくどこも似たり寄ったりでしょう。細かい記載は個人批判になりかねないので……。

 これでは、未来の子供たちにとって地学の道は、ごく限られた発想の道になることは明らかでしょう。

 将来の地学を発展させるには、未来に向け偏らない興味をつなぐ子供が必要です。一握りの学者や専門家の知識や知恵には限界があります。石に興味を持つ子供を育てる事は、自由な発想で未来を築く、創造力の豊かな人材を多数、育てる事につながると私は考えました。

 ここで大切な事は、自然の豊富な表情を知る事、たくさんの岩石の姿を見る事です。資源の乱獲を防ぐためにも、身近な石の写真を誰かが多数、積極的に提供すべきです。

 私は石の学者でも専門家でもありませんが……日本には未来に残すべきものが沢山あります。大人が子供に繋ぐ財産は、大人の学ぶ姿勢にあると感じて行動をする事が大切ですね。

 

 (札幌地質探究部の活動)

 

 とても小さな小さな活動ですが、私の出来うる活動として始めたのが、石の魅力の紹介です。

 札幌地質探究部の活動から、石の様々な表情を紹介するページです。

 意外と知られていない、身近な石から珍しい石や化石など、石の多様な魅力を、普段あまりとりあげられていないような観点から紹介できれば、と考えております 

 また、購入した岩石や鉱物、普段、見かける事の少ない北海道の石を中心に、自分たちで探した石の紹介、そして各県や海外の石まで、極力、事情が許す限り、自分で採取地点まで出向きながら紹介していきます。

 

 なお種類によっては、入手が難しい岩石もあり、詳細な採取場所等は自然保護のため公開致しませんので、ご了承下さい。また、採取地は落石があったり、毒ヘビ・ダニ・ヒグマの生活地であり、訪問にはとても危険を伴うので、お勧めできません。

 

 

 

 

皆さんのお持ちの岩石を      紹介しませんか?

 お父さんの趣味で飾られていた、そんな石の処分に困っている方はいませんか。中には貴重な岩石や化石なども含まれている可能性があります。そんな岩石に注目! ホームページで紹介してみませんか?

 

※ 化石や岩石は、必用が無くなるとゴミとして捨てられてしまいます。しかし、ある人にとってはとても貴重な物の場合もあります。ゴミとして捨てられる運命であれば、石も可哀そうです。捨てられる石に「脚光をあびる機会」を与えませんか。